夜(さや)


いつの時代にも同じ姿で現れるその少女は
日本刀を手に翼手と呼ばれる吸血鬼と戦っている
その過去も、その未来も、謎に包まれている。

主人公のコンセプトさえある程度守れば、あとの設定などはクリエイターの自由な発想で物語を膨らませて構わない。

それが『BLOOD』シリーズのルールである。


『BLOOD-C』
更衣小夜は浮島神社に暮らす巫女である。母は既に亡くなり、父・唯芳の手で育てられた。また小夜の身の回りの世話を焼く唯芳の後輩・七原文人が近所でカフェを開いている。小夜は日常は私立三荊学園で楽しい学園生活をおくっているが、<古きもの>が現れると唯芳の命令により御神刀を手に戦いに出向くのである。

新たな要素として、これまで敵として配置されてきた翼手を<古きもの>と呼び、また舞台を湖のある地方の町、浮島地区を舞台としている。また小夜も神社の巫女という出で立ちで、“和”の味わいを意識した『BLOOD』となった。

また小夜の名前が“音無小夜”から“更衣小夜”へと変更されている。



BLOOD THE LAST VAMPIRE
初代の音無小夜は、謎の組織の翼手専門の潜入工作員としての立ち位置だった。
翼手との戦いの中には、ヴァンパイアコントロールと呼ばれる
"世界中に存在する吸血鬼をコントロールしている"という設定があった。
その組織の正体は語られることなく、米軍に影響のある人物が関わっていると
されるだけである。
また劇中において、ある年代の記された小夜に似た人物のいる写真が、米国の機密資料の中で発見されている。




BLOOD+
音無小夜は過去、SAYAと呼ばれ、フランスの裕福な実業家ジョエル=ゴルドシュミットの"動物園"という施設の中で暮らしていた。塔に幽閉されていた双子の姉DIVAを小夜が解放した事から、SAYAとDIVAの戦いの歴史が幕をあける。
この二人はこの世界における翼手の女王とも言える存在であり、それぞれの血を持った従者"シュヴァリエ"を作ることができる。"シュヴァリエ"は対になる女王とのみ子孫を残すことができる。だがそれは、その"シュヴァリエ"の死をも意味することとなる。
小夜は人に愛されて育ち、DIVAは人に恐れられて育った。それも人間の好奇心に端を発する実験の一環であり、そうした環境の違いが全ての戦いの引き金となっている。
小夜がDIVAと戦うために『赤い盾』という組織がバックアップしている。

2011.07.15 追記